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【衝撃】鏡を見るほどフォームが崩れる?脳の錯覚が引き起こすトレーニングの罠

鏡を見てトレーニング?それがあなたの成長を妨げているかもしれません

トレーニングをする際、多くの方が当たり前のように行っていることがあります。それは、目の前の鏡に映る自分の姿を見ながらトレーニングすること。

「フォームを確認するためには必須でしょ?」

「自分の筋肉の動きを見ることで、効かせたい部位に意識が集中するじゃないか!」

そう思われた方も少なくないのではないでしょうか?確かに、鏡を使ってフォームをチェックしたり、筋肉の収縮を視覚で確認したりすることは、一見すると非常に合理的で効果的なトレーニング方法に思えます。

「こんなことありませんか?動画を撮ってもらうと自分の頭でイメージしているフォームと全然違う」

まさにそうなんです!鏡を見ながら「完璧」だと思っていたフォームが、いざ動画に撮って客観的に見てみると、「あれ?なんか違う…」と感じた経験、あなたにもありませんか?

しかし、もしその「当たり前」が、あなたのトレーニング効果を半減させ、さらには身体の不調に繋がっているとしたら…?


1.今までの常識的な考えでの考察:鏡を見るトレーニングの「メリット」とは?

私たちがトレーニング中に鏡を見る主な理由は、以下のような点が挙げられます。

  • フォームの確認と修正: 自分の身体の動きを目で見て確認することで、適切なフォームを維持し、怪我のリスクを減らすことができると考えられています。特に、新しい種目を導入する際や、特定の筋肉を意識したい場合に有効だと感じられます。

  • モチベーションの維持: 筋肉が収縮する様子や、身体の変化を視覚的に捉えることで、達成感やモチベーションの向上に繋がると言われています。

  • ターゲット部位への意識集中: 鍛えたい部位の筋肉の動きを直接見ることで、その部位に意識を集中させやすくなると感じることがあります。

これらは、まさに鏡を使うことの「メリット」として、広く認識されていることでしょう。


2.違う角度からの考察:その「当たり前」が、実は足を引っ張っている?

では、なぜ鏡を見てのトレーニングが「してはいけない」とまで言われることがあるのでしょうか。それは、人間の身体が持つ、より根源的な機能に関係しています。

あなたは、無意識のうちに「見られている自分」を演じていませんか?

鏡を見ることで、私たちの脳は**「自分が見られている」**という意識に強く支配されます。これは、カメラの前でポーズを取る時や、人前で話す時に、無意識のうちに「良く見せよう」と身体が動いてしまうのと同じ原理です。

トレーニングにおいても、この「見られている意識」は、本来の身体の動きを歪めてしまう可能性があります。例えば、

  • 自然な動きの阻害: 鏡に映る「理想のフォーム」に合わせようとするあまり、身体本来の連動性や自然な動きが失われ、不自然な力みや代償動作が生じやすくなります。

  • 視覚への過度な依存: 視覚情報に頼りすぎると、自分の身体が実際にどのように動いているのか、どの筋肉が使われているのかといった**「固有受容感覚」**(プロプリオセプション)が鈍くなってしまいます。これは、目隠しをしても自分の手足がどこにあるか分かる感覚のことです。この感覚が養われないと、鏡がない場所や、目を閉じた状態での身体操作が苦手になります。

  • バランス能力の低下: 視覚はバランスを保つ上で重要な要素ですが、鏡に意識が向くことで、脳が処理すべき情報が増え、かえってバランス感覚が不安定になることがあります。


医学的な理由:脳の「視覚依存」が引き起こす誤解

これらの現象は、私たちのと深く関係しています。脳が受け取る情報のうち、なんと約8割は視覚からの情報だと言われています。そのため、鏡という強い視覚情報が入ると、脳は「見られている」という状況を強く認識し、意識的なコントロールが過剰に働くようになります。

私たちの身体の動きは、本来、脳が無意識のうちに調整していますが、鏡を見ることでこの無意識の調整が妨げられます。まるでカメラの前でポーズを取るように、「良く見せよう」という意識が優先されてしまい、身体本来の自然な動きが歪んでしまうのです。

この過剰な意識的コントロールは、身体を不自然に力ませ、結果的に自律神経のバランスを崩すことにも繋がります。そして、このバランスの乱れが、本来自然であるべき呼吸にも影響を与えます。鏡に集中するあまり、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなったり、力んだりしていませんか?

深く、そして自然な呼吸は、副交感神経を優位にし、身体をリラックスさせ、パフォーマンスを最大限に引き出すために不可欠です。しかし、鏡に映る自分を「監視」することで、この自然な呼吸が妨げられ、身体は常にストレス状態に置かれてしまう可能性があるのです。

つまり、鏡を見ることで、脳は視覚情報に過度に依存し、身体本来の固有受容感覚の発達を阻害することで、結果的に非効率で身体に負担をかけるトレーニングになってしまう可能性があるのです。


では、どうすれば良いのでしょうか?

大切なのは、自分の「内側」に意識を向けること。

  • 目を閉じて、自分の身体がどう動いているかを感じてみましょう。

  • 力を入れている部分だけでなく、リラックスしている部分にも意識を向けてみましょう。

  • そして、何よりも、ご自身の呼吸に意識を向けてみてください。

「え?本当にそんなことだけで変わるの?」と思われるかもしれません。しかし、この内側に意識を向けるトレーニングこそが、身体本来の能力を引き出し、より効率的で、怪我のリスクも少ない、真の「動ける身体」を作り上げていく鍵となるのです。

さあ、今日のトレーニングから、鏡ではなく、ご自身の身体と呼吸に意識を向けてみませんか?その変化に、きっと驚くことでしょう。

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