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口は食べるもの、鼻は呼吸するもの。当たり前が教えてくれる体の真実

「口呼吸の方が楽」そう感じていませんか?

「昔から口で呼吸しちゃうんだよね」「鼻が詰まってるから仕方ない」そう思っている方もいるかもしれません。本当にそうで大丈夫?
確かに口でも呼吸はできますが、本来の呼吸器は鼻。口は消化器官です。呼吸をするなら鼻、食べるなら口。これはごく当たり前のことのように思えますよね。

でも、あえて言わせてください。もしかしたらその「当たり前」に、あなたの体の不調が隠されているかもしれません。

口呼吸が楽な理由

口呼吸が「楽」だと感じるのには、実はちゃんとした理由があります。口から息を吸うと、一気に大量の空気を取り込めるからです。特に、ストレスや緊張を感じている時、私たちの体は無意識のうちに**「闘うか、逃げるか」**の態勢に入り、すぐに動けるようスタンバイします。所謂、交感神経が優位な状態の事です。全力で走った後に肩で息を吸ってハーハーしている時の呼吸状態ですね。このとき、心拍数が上がったり、筋肉が緊張したりしますが、それに合わせて呼吸も速く、浅くなります。口から大きく息を吸い込むのは、この緊急事態モードの呼吸と似ているのです。

無意識のサインに気づいていますか?

「じゃあ、別に口呼吸でもいいじゃん」と思うかもしれません。でも、体の構造を少しだけ考えてみてください。鼻にはフィルター機能があり、ウイルスや細菌、ホコリなどをキャッチしてくれます。また、吸い込んだ空気を温めて湿度を与え、肺への負担を減らす働きも。口には、残念ながらそういった機能はありません。

さらに、口呼吸が習慣化すると、私たちの体は常に緊急事態のサインを受け取り続けることになります。これは、いわば自律神経がアクセルを踏みっぱなしの状態。本来なら休息モードに入るべき時も、無意識のうちに緊張状態が続いてしまうのです。


体と心を操る「見えない司令塔」

私たちの体には、意識的に動かせる部分(手足を動かすなど)と、無意識に動いている部分(心臓を動かす、消化活動など)があります。この無意識の働きをコントロールしているのが自律神経です。自律神経には、活動モードの交感神経と、リラックスモードの副交感神経があり、このバランスがとても大切。

でも、唯一、意識してコントロールできる自律神経の働きがあります。それが「呼吸」です。

ゆっくりと深い呼吸をすると、副交感神経が優位になり、心拍数が落ち着いてリラックスモードに切り替わります。反対に、浅く速い呼吸をすると、交感神経が優位になり、体が緊張モードになります。

口呼吸が習慣になっている方は、無意識に浅い呼吸を繰り返しているのかもしれません。それが、肩や首のこり、慢性的な疲労、イライラ、そしてもしかしたら痛みの原因にもつながっている可能性があります。

呼吸を見直すことは、自分自身を見つめ直すこと

「口呼吸が楽」だと感じるのは、もしかしたらあなたの体が、長年のストレスや緊張に慣れてしまっている証拠かもしれません。呼吸は、あなたの心と体が今、どんな状態にあるかを教えてくれる大切なサインです。

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