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呼吸が救う? 長年悩む肩こり・腰痛と自律神経の意外な関係

その肩こり・腰痛、もしかして「常識外れ」かも?

「肩こりや腰痛は、姿勢が悪いから」「筋肉が硬いから」――。長年、そう信じてマッサージに通ったり、ストレッチを頑張ったりしていませんか? もちろん、それらのケアが無駄だというわけではありません。でも、もしあなたが「何をしても治らない…」と感じているなら、もしかしたらその「常識」が、あなたの身体が本当に伝えたいメッセージを見過ごさせているのかもしれません。

私たちは、痛みを感じると、その原因を身体のどこかに探しがちです。「ここが硬い」「ここが歪んでいる」と。でも、本当にそうでしょうか? もし、身体の歪みや硬さだけが原因なら、世の中から肩こりや腰痛に悩む人はいなくなるはずですよね。

痛みは「危険」を伝えるサイン?

実は、痛みって、脳が「何か危険だぞ!」と身体全体に伝えるための信号なんです。怪我や炎症が原因で起きる痛みもあれば、神経そのものが傷ついて起こる痛みもあります。でも、最近注目されているのが「痛覚変調性疼痛」という考え方。これは、組織や神経に損傷がなくても、脳の神経回路の変化によって痛みが生じる、というものなんです。

つまり、あなたの肩こりや腰痛、もしかしたら「脳の誤作動」で起きている可能性もあるってこと。「え、そうなの?」って思いますよね。この「脳の誤作動」の背景には、自律神経が大きく関わっていると考えられています。

治らない痛みの裏に「自律神経」のサイン?

私たちの身体には、「自律神経」という素晴らしいシステムが備わっています。心臓を動かしたり、消化を助けたり、体温を調節したり…私たちの意識とは関係なく、生命維持に必要なことを全部やってくれています。そして、この自律神経には、アクセルの役割を果たす「交感神経」と、ブレーキの役割を果たす「副交感神経」があります。

ストレスが多い現代社会では、知らず知らずのうちに交感神経が優位になりがちです。パソコン作業、スマホ操作、さらにはマスク生活なんかも、無意識に呼吸を浅くして、交感神経を刺激してしまうことがあるんです。交感神経が優位な状態が続くと、身体は常に「闘うか、逃げるか」の臨戦態勢に。筋肉は緊張し、血流が悪くなり、まさに肩こりや腰痛が起きやすい状態になってしまうんです。

さらに、興味深いのは、この自律神経が私たちの「感じ方」にも影響を与えるということ。例えば、交感神経が優位な状態だと、外界を「脅威」とみなしやすくなります。すると、身体も防御反応として緊張しやすくなり、ちょっとした刺激でも痛みとして強く感じてしまうことがあるんです。

呼吸が「鍵」を握る?

では、この自律神経の乱れをどうにかすればいいの? そこで注目したいのが「呼吸」です。呼吸って、普段は無意識にしていることだけど、実は唯一、意識的にコントロールできる自律神経の機能なんです。

ストレスで浅くなりがちな呼吸を、意識的に深く、ゆっくりと行うことで、副交感神経を優位にすることができます。深呼吸をすることで、心拍の変動が大きくなる「呼吸性洞性不整脈」という現象が起きやすくなります。これは、健康な人に現れる正常な生理反応で、自律神経がしっかり働いている証拠なんです。

特に、吸う息よりも吐く息を長くするような呼吸は、副交感神経を活性化させやすいと言われています。もちろん、無理に頑張りすぎると、かえって緊張してしまうこともあるので、リラックスして心地よくできる範囲で試してみるのがポイントです。

もし、長年悩んでいる肩こりや腰痛があるなら、もしかしたらそれは身体が「ちょっと疲れてるよ」「リラックスが必要だよ」と教えてくれているサインなのかもしれません。身体の歪みや筋肉の硬さだけでなく、ぜひご自身の呼吸、そして自律神経の状態にも意識を向けてみてください。

もしかしたら、あなたの「治らない」という常識が、新しい視点で見つめ直すことで、ガラッと変わるかもしれませんよ。

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