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親御さんへ 成長期のオスグッドについて思うことをダラダラ語る【第2回】

前回は、オスグッドを巡る「あるある」の1つ目として、**「湿布と安静、そして痛みに慣れてしまうことの危険性」**について熱く語らせていただきました。多くのお父さん・お母さんのモヤモヤに、少しでも光を当てることができていれば幸いです。

さて、今回深掘りするのは、現場で非常によく聞くアドバイス、「オスグッドあるある」の2つ目です。

 

2、「大腿四頭筋のストレッチをやろう!」…こんなの痛くてできないわ(・Д・)

 

これ、指導者や専門家からよく言われるフレーズですよね。

「太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬いから、しっかりストレッチして緩めなさい」と。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?

痛い場所に、さらに負担をかけるようなケアを、子どもに無理強いする必要はありません。

今回は、なぜこのストレッチが現実的ではないのか、そして**「痛くないのに効果的なアプローチ」**はどこにあるのか、ダラダラと、しかし核心に迫って解説していきます。


なぜ、多くの指導者が一言目には**「大腿四頭筋が硬いからストレッチをしなさい」**というのでしょうか?

その理由は、シンプルです。教科書にそう書いてあるからです!

確かに、解剖学の構造の話をすれば、大腿四頭筋は骨盤から始まり、オスグッドで痛くなる骨(脛骨粗面)に付着します。イメージとしては、その筋肉が柔らかくなれば、骨への負担がなくなる、となるわけで、それはそれで理論としてはよくわかります。

確かに、四頭筋のストレッチをすれば、筋肉の柔軟性は出る【かも】しれません。しかし、その時、痛みがある場所にまで強い牽引力が加わってストレスをかけてしまっていますよね?

って、誰も言わないんです。

だって冷静に考えればそうですよね?痛めている場所を、より痛くするようなケアは、本当に効果的と言えるのでしょうか。

というわけで、今現在オスグッドの痛みに悩むお子さんが日々頑張っているそのストレッチは、一旦やめていただきたいと私は考えています(もちろん私見です)。

お子さんからすれば、痛くて炎症を起こしている骨を「もっと剥がされる行為」に等しいわけで、まさに「地獄」です。まだセルフなら加減できますが、ペアになってうつ伏せで指導者や仲間からぐいぐい伸ばされた日には最悪ですよね。。。

確かに、ストレッチが終わった後に一時的な爽快感はあるので、「よくなった感」はあります。しかし、それは一時的なもの。根本的な解決にはなっていません。

 

【次回予告】

次回は、「オスグッドあるある」の3つ目、**「骨盤が歪んでるって話になるんですが何を基準に歪んでるって言ってるの?」**という、多くの人が疑問に感じているテーマに切り込みます。

静止した状態の「歪み」を直すだけでは、なぜスポーツ障害は治らないのか?

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