親御さんへ 成長期のオスグッドについて思うことをダラダラ語る

オスグッドで悩んでいる子供は、スポーツを頑張る子たちにとって、もはや珍しくありませんね。
私自身はオスグッドの経験はないので、実際の痛みがどの程度かはわかりませんが、日々の指導やケアを通じて、その痛みがどれほどのものか、十分すぎるほど理解しています。子供達の歩き方やエコー画像を見て想像する限り「本当に痛いんだろうな」と日々感じております…(´Д` )
さて、このオスグッド何が原因なのか?なんていうのは昨今、ネットで検索、SNSで調べれば情報は山のように出てくるので、なんとなくはお分かりですね。でも、情報が多すぎて混乱しているなんて事もあるのではないでしょうか?
特に私が現場でよく目にする「オスグッドあるある」を列挙します。
1、痛みが引くまで「安静」
確かに痛みがあるうちはスポーツなんてやったら悪化するだけなんですが、親御さんが一番モヤモヤするのは**「とりあえず全治2週間」**で様子を見ましょうと言われたときではないでしょうか?
絶対2週間では治らないですよね…(これには色々とカラクリがあるので、またどこかで深掘りします)。
そして、また2週間→2週間→2週間と一向に痛みが治る気配を見せないので、イライラや不安にもなってくるわけです。
これが、リハビリ(体外衝撃波や超音波などが現在の主流)をしているならまだわかります。**「湿布と安静」**って、オイオイΣ੧(❛□❛✿)って私は思うわけです。
こういう状況を繰り返していると、やがて子どもは痛みに慣れてしまうんですよね。「痛いけど、これくらいならできちゃう」。あるいは、「運動し始めると痛くなくなる」という状態です。
これ、実は一番危険です。
古い考えの方は、「血流が良くなって痛みがなくなったんだろ!」なんて言いますが、それは全くの誤解です。
お父さんやお母さんも、肩こりや腰痛はありませんか?ものすごく痛いわけじゃないけど、なんとなく日常生活は送れちゃうし、多少の無理もできますよね?でも、常に体には「痛い」という感覚は残っている感じ…。
お子さんが抱えているのは、それと同じなんです。痛みが消えたのではなく、「慣れてしまっている」だけなんですね。
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1つ目から、つい熱くダラダラと語ってしまい長くなってしまいました(笑)。
今回のまとめとして、**「湿布と安静、そして痛みに慣れてしまうことの危険性」**について、親御さんと共有できていれば幸いです。
そして次回は、オスグッドあるあるの2つ目、**「大腿四頭筋のストレッチをやろう!」**という、現場でよく耳にする指導の落とし穴についてお話しします。
「痛くてできないストレッチを無理にやる必要はない!」
多くの方が信じているオスグッドの“本当の原因”に関する誤解を、さらに深掘りしていきます。どうぞお楽しみに!