エコー下による膝蓋靭帯癒着
小学5年生
運動中に膝に痛みが出現
ピンポイントで痛みはなく
膝全体に痛みがあり
特にジャンプをするのが痛いようです。
エコーで膝の観察
まずは脛骨粗面
ここはオスグットになる場所です。
上が患側、下が健側
両側共に問題はなさそうです。
触診をしてもこの場所に圧痛はありません。
次に膝蓋靭帯とその下の脂肪組織を見ていきます。
ドップラーを使い炎症を確認します。
膝蓋靭帯の中、脂肪組織の中にも
炎症反応がないので
室外靭帯炎でも膝蓋下脂肪体炎でもなさそうです。
膝蓋靭帯の肥厚もなく問題はなさそう。
こうなると
「んー、画像上は問題ないね。
湿布貼って1〜2週間様子見よう」は
病院あるある
次に癒着にフォーカスして観察します。
隣同士の筋膜がくっつき動きが悪くなる事です。
エコーで観察すると癒着部位は白く光って見えます。
癒着として比較すると
患部の膝蓋靱帯(画像上)が白く光って見えます
これが癒着部位です。
早速癒着をとっていきます。
今回は温めてから
手で癒着部位をリリースしていきます
画像上が治療前
画像下が治療後
全体的に画像が黒くなりました。
癒着の除去がうまく行えた事が
エコー下にて確認できます。
ベットから起き上がり
屈伸とジャンプの動作も
問題なくできるようになりました。
癒着だけでも痛みを出しますし
癒着の除去だけでも痛みは改善されます。