親御さんへ、成長期のオスグッドについて思うことをダラダラ語るシリーズ、第5回です。
長い連載にお付き合いいただきありがとうございます。 前回までの4回で、オスグッドを巡る世間の「あるある常識」に、私の独断と偏見(という名の臨床事実)でメスを入れてきました。
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安静(休んでも根本解決にはならない)
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ストレッチ(引っ張れば良いわけではない)
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骨盤の歪み(形だけ整えても意味がない)
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使用頻度(使いすぎが原因ではない)
結論として、痛いのは「たくさん使うから」ではなく、「使い方が悪い(身体操作のエラー)」から。 そしてその悪さは、脳の中にある「身体の地図(ボディーマッピング)」のエラーによるものである。
ここまで辿り着きましたね。
さて、今回はいよいよ、その「身体の地図のエラー」を根本から修正し、痛みのない動きを取り戻すためのアプローチの核心に触れていきます。 前回、私がその鍵として挙げたのが、**「姿勢」と「呼吸」**でした。
膝が痛いのに「呼吸」?その深いつながり
「膝が痛いのに呼吸の話? 全然ピンとこない」 そう思われるのも無理はありません。しかし、ここを深く掘り下げることが、当院が提供する**ZAT(ゼロ式姿勢調律法)**の真骨頂であり、解決への最短ルートなのです。
臨床現場で多くのオスグッドの子を見ていて気付く共通点があります。 それは、「口呼吸」の子が圧倒的に多いということ。
人間本来の呼吸は「鼻呼吸」ですが、口呼吸になると、必然的に肩や胸を使った浅い**「胸式呼吸」**になります。 常に肩で息をしている状態ですね。これでは、自律神経の観点(ポリヴェーガル理論)から見ても、身体は常に「戦闘モード(交感神経優位)」になり、リラックスして回復するための「安心・安全なモード」に入れません。
そして構造的に最大の問題なのが、**「体幹が機能しなくなる」**ことです。
「体幹トレーニング」の大きな誤解
ここが一番、皆さん混乱されるポイントです。 「体幹が弱いからグラつく? じゃあ体幹トレーニングをしてます!」 とおっしゃる親御さんは非常に多いです。お気持ちは痛いほど分かります。
しかし、「体幹トレーニングをしている = 体幹が機能している」ではありません。
ここで、従来の「筋肉を大きくすれば強くなる」という考え方を一度リセットして、**「身体OS(オペレーティングシステム)」**の視点で考えてみましょう。
皆さんのお子さんが赤ちゃんの頃を思い出してください。 ハイハイからつかまり立ち、そして歩き始める時、プランクや腹筋運動などの「体幹トレーニング」をしましたか? ……していませんよね。
筋肉が未発達なはずの赤ちゃんが、なぜ重力に逆らって立ち上がれるのか。 それは、「呼吸力」が強いからです。 横隔膜と骨盤底筋が連動し、お腹の中の圧力(腹圧)が正しく機能しているため、筋肉に頼らなくても中心が安定しているのです。
必要なのは「筋力」ではなく「呼吸力」
オスグッドで悩む子の多くは、この「呼吸力(腹圧のシステム)」がエラーを起こし、外側の筋肉(太ももなど)で無理やり身体を支えようとしています。 その結果、大腿四頭筋が過剰に緊張し、膝の付着部を引っ張り続けて痛みが出るのです。
この状態でいくら太ももをマッサージしても、体幹トレーニングで外側の鎧を固めても、内側の「呼吸システム」がバグったままでは、またすぐに痛みが再発します。
では、その「呼吸力」はどうすれば取り戻せるのか? 「鼻から3秒吸って、口から5秒吐けばいい」という単純な話ではありません。 それはただのテクニックです。
必要なのは、脳が忘れてしまった**「本来の呼吸の使い方(身体OSのアップデート)」を再インストールすること。 これこそが、当院のZAT(ゼロ式姿勢調律法)**が目指すコンディショニングです。
次回予告、そして今すぐ変えたい方へ
さて、最も重要な「どうやって呼吸力を取り戻すか」という部分ですが、長くなりましたので次回に持ち越しましょう! 次回は、単なる深呼吸ではない、根本的な「呼吸力」を取り戻すための具体的なアプローチについて、ダラダラと(でも熱く)語り尽くします。
「次の更新まで待てない!」 「うちの子の呼吸、もしかしてエラーを起こしてる?」
そう感じた方は、ぜひ一度、湘南台のアスリートケア整骨院へご相談ください。 当院では、風船を使ったエクササイズやエコーによる可視化を通じて、お子さんの「身体の地図」を書き換えるお手伝いをしています。
「治してもらう」のではなく、「勝手に治る身体」を一緒に取り戻しましょう。
詳細なコンディショニング・ZATについてはこちら 👉 ZAT(ゼロ式姿勢調律法)で身体のOSをアップデートする
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