【湘南台・野球肘】「痛みに慣れる」という最悪の事態。内側野球肘で中学、高校野球を終わらせないために
エコー検査をしていると、肘の内部を見るだけで「過去に痛めたのか(古傷)」「今まさに現在進行形で痛いのか」が、手に取るように直ぐにわかります。
しかし、現場で最も厄介なのは「痛みという感覚」の曖昧さです。
痛みは本人にしかわかりません。そして、痛みの感じ方(我慢強さ)も選手によって全く違います。
チームの肘検査をしていると、明らかに痛いはずなのに、痛みを隠して投げている子が少なからず存在します。
そういう選手に詳しく話を聞くと、決まってこう口にします。
「投げると痛い時もあるけど、痛くない時もある。休めば治るから大丈夫です」
これは本当に危険なサインです。
何を言いたいかというと、「身体が痛みに慣れて(麻痺して)しまっている」のです。
以下の画像は、その典型的なエコー画像例です。

「休めば治る」を繰り返し、だましだまし投げ続けた結果、内側上顆(肘の内側)の骨がボロボロになり、高校生になる頃には靭帯がほとんど機能しない状態になってしまっています。
では、ここまで靭帯が壊れたら「じゃあ、手術(オペ)をしよう」と簡単に決断できるでしょうか?
現実の高校野球では、そう簡単にはいきません。
肘の靭帯再建手術(トミージョン手術やインターナルブレース)を行うと、術後から全力で復帰できるまでに約1年〜1年半という長いリハビリ期間が必要です。
高校野球の期間は、実質2年半しかありません。つまり、手術のタイミングによっては「手術=そのまま高校野球の引退」を意味してしまうのです。
その結果、どうなるか。
「手術をしたら最後の夏に間に合わないから、今のボロボロの肘のままで、なんとか引退までごまかして投げるしかない」という、あまりにも酷な選択を迫られる選手を、私は何人も見てきました。
手遅れになってからでは、どうにもなりません。
「ちょっと痛いけど、休めば治る」 この言葉を子供が口にしたら、それは赤信号です。
痛みに慣れてしまう前に、靭帯が完全に壊れてしまう前に、まずはエコーで「本当の形(内部状態)」を正しく可視化してください。
そして、肘に負担をかけている身体のシステムエラーを見つけ出し、コンディショニング(チューニング)で「痛みの出ない身体操作」へと根本から修正しましょう。
子供たちの限られた野球人生を守るのは、私たち大人の責任です。 少しでも不安がある方は、手遅れになる前にアスリートケア整骨院へご相談ください。
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