膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)だと思っていたら骨が折れていた!?エコーが捉えた隠れた怪我
湘南台のアスリートケア整骨院、院長の金井です。
今回は、大会期間中に来院された高校生女子バレーボール選手の症例をご紹介します。
「膝が痛いけど、大会中だから…」と我慢しながらプレーを続けていたものの、いよいよ痛みが限界に達し、ジャンプができなくなって当院に駆け込んできました。
経験が告げる「ん?なんか変だぞ…」という違和感
さっそくエコー(超音波画像観察装置)で患部を確認します。

確かに、画像を見ると膝蓋靭帯の周辺が腫れています。
バレーボール選手に多い「膝蓋靭帯炎(いわゆるジャンパー膝)」の所見のようにも見えます。
しかし、患部を見た瞬間、私の頭の中で警報が鳴りました。 「んー、なんか変なんだよな…」
捻挫(靭帯の怪我)と骨の怪我では、微妙に腫れ方が違うんです。
言葉で明確に言い表すのは難しいのですが、12年以上の臨床現場で培ってきた「長年の経験値」からくる直感でした。
動かしながら診る。エコー最大の強みが発揮された瞬間
その違和感を頼りに、エコーのプローブを当てたまま、時間をかけてゆっくりと膝を動かしながらさらに深く観察を進めます。
すると……ありました。

靭帯の奥に隠れていた、「膝蓋骨(お皿の骨)の骨挫傷」です。
これは、レントゲン検査だけでは見逃されていた可能性が高い症状です。
なぜなら、レントゲンは通常「膝をまっすぐ伸ばした状態」で撮影を行いますが、今回の骨挫傷は「膝を曲げた状態」にしないと画像として見えてこなかったからです。
関節を実際に動かしながら、リアルタイムで身体の内部を観察できる。これこそが、スポーツ外傷におけるエコー検査の最大の強みです!
明日は大事な試合。さて、どうする!?
怪我の正体は分かりました。 通常であれば、LIPUS(骨折治療用の超音波)などを当てて、安静にして回復を待つのがセオリーです。
しかし、彼女にとっては「明日が絶対に負けられない大事な試合」なのです。
痛みを抱え、骨にもダメージがある状態。 それでもコートに立ちたいという選手の想いに、どう応えるのか?
さて、どうする!? 長くなりましたので、この続きは【次回のブログ】でお伝えします!